インテリアコーディネーターに独学で合格

私が「建築家」ではなく「建築士」になろうと決めるまでの軌跡

「おまえ、そんなことのために建築にたずさわるな!」

21歳の夏、ある建築家の一言で、私の夢はガラスのように粉々に砕けました。

いまでもこの言葉を思い出すことがあり、その度に心の奥のほうがちくちくします。


 

はじめまして、当ブログ『361°の砂漠』を運営している DOLLY と申します。

 

現在、私は設計事務所で仕事をしています。

建築の仕事にたずさわることを目指してから、行き当たりばったりでやってきましたが、最近は仕事にも慣れてきて、充実した生活を送れています。

そう感じるのは「好きなこと」を仕事にしているからだと思うのですが、ここに行き着くまでにはいろいろと悩みました。

 

自分の人生に満足できないような気がした

 

高校生の頃に、ある理由から建築の仕事に興味をもちました。

しかし、ある大学の建築学科に合格したものの、進学したのはなぜか別の大学の機械工学科だったのです。

 

入学してから1ヶ月も経たないうちに自分の選択を後悔した私は気がつけば20歳になり、進路選択をしなければならない大学3年目の夏をむかえていました。

大学院への進学、好きではないことを仕事にすること、どちらにも違和感がありモヤモヤした気持ちを抱えたまま日々を過ごしていましたが、これからどうやって生きていくかを考えるためには「独りの時間」が必要でした。

そして、必死に自分と向き合ったことで、自分が納得できる答えが見つかりました。

「やっぱり建築の仕事がしたい」

 

居ても立ってもいられなくなった私は、アルバイトができる設計事務所をさがし、駄目元で電話をかけていました。

意外にもすんなりと受け入れてもらい、翌日の面接では開始5分後に採用が決定、その日の午後からアルバイトをはじめるというトントン拍子で、「好きなこと」を仕事にするためのスタート地点に立つことになります。

 

あこがれの「建築家」になることから逃げた

 

建築の専門学校に通いはじめたものの、社会人が資格取得を目指すための夜間部のコースだったこともあり、「学べること」「学びたいこと」のあいだに溝を感じていました。

そんなときに、建築のイベントが開催されることを偶然にも知った私は、迷うことなく申込をしていました。

何度かその講演会に参加しているうちに、イベントを運営している方とお話しする機会があり、縁あって運営スタッフとして招かれることになります。

 

週に3日ほど、ある建築家の事務所に通うようになりました。

ポスターや会場模型をつくるような仕事から、案内状の送付などの事務的な仕事まで、いろんなことを経験することができました。

行きは始発、帰りは終電になるのがあたりまえで、終電を逃したらインターネットカフェに泊まるような生活を送っていました。

だけど、建築家の仕事をちかくで見ることができる、またとない機会を逃してはいけないと踏ん張っていました。

 

ある日、その建築家の方と話をしているなかで、「どうして、建築の仕事を目指すことにしたのか?」と質問をされました。

私は、高校生の頃に、建築の仕事に興味をもった理由をはなしました。

「将来、マイホームを建てるときに、自分で設計をしたいと思ったからです。」

人の命をあずかると言っても過言ではない建築の仕事にたずさわる理由としてはあり得ないですが、嘘偽りなく、私が建築の仕事に興味をもったキッカケなのです。

しかし、その建築家の方は、私にこう言いました。

「おまえ、そんなことのために建築にたずさわるな!」

それを聞いたとき、私のなかで何かがポッキリと折れました。

自分を否定されたような気がしたのです。

 

心身ともに疲れきった私への最後の追いうちは、「愛犬の死」でした。

その日も終電をのがして家に帰れず、インターネットカフェの硬い机につっぷして寝ていると、朝方に母親からメールが届きました。

「今朝、DOLLYが亡くなった」

大切なモノの最期に立ち会えないツラさを実感した瞬間でした。

こうまでしないと「建築家」になれないなら、その夢から逃げてしまおうと思いました。

 

「建築士」として人の役に立つと決めた

 

「建築家」と「建築士」のちがい。

これを説明するのはむずかしく、建築を生業にしている人たちがもっている哲学の数だけこたえがあると思います。

 

私は、「建築家」は肩書きで、「建築士」は職業だと考えています。

建築家になりたいという気持ちの裏には、どうしても「自分」が主体としてあるように感じてしまいます。

いままでの経験から、建築の仕事にたずさわるにあたって、できるかぎり「自分」を表に出さず、「お客様」の要望にこたえていきたいと思うようになりました。

つまり、建築士という職業を追求していきたいという気持ちがあります。

 

私は、このブログで3つのテーマに沿って情報を発信していきます。

  • 家づくり
  • 建築士のしごと
  • 資格試験

 

これらをテーマにしたのは、建築士としてはたらくなかで得られる知識や情報を伝えるためです。

「建築士」という専門家の立場から、あなたに「役立つ情報」をお届けします。


 

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