15.6インチのモバイルモニターYC-156Rを使っていて、デスク上の占有面積が大きかったり、ディスプレイを垂直にできなかったりと、地味にストレスを感じていました。そのストレスを解消できるモニタースタンドを探していたところ、ANGKEYの「K001」に行き着いたので、実際に買ってみました。
結果は大満足。モバイルモニターをサブディスプレイとして使いたかったり、タブレットをキーボードやマウスで操作したかったりする場合、めちゃくちゃ役に立ちます。特に、15.6インチのVESA非対応モバイルモニターとの組み合わせがおすすめ。
ANGKEYのK001は、スマホからモバイルモニターまで幅広いデバイスに対応している台座型スタンド。好きな角度でデバイスを利用できる可動域と低重心設計による安定感が特徴です。
カラーバリエーションは、ブラックとシルバーの2色展開。使用していたモバイルモニターのcocopar YC-156Rとの組み合わせを考えて、ブラックを選びました。
それでは、実機をレビューしていきます。
外観・付属品
こちらがANGKEY K001のパッケージ本体。箱に目立ったキズやへこみはありませんでした。
台座型のスタンド本体に、伸縮可能な2サイズのクランプ、クランプを取り付けるネジ、ネジや関節部の締め付けに使う六角レンチ、取扱説明書が付属していました。
メーカーのロゴはどこにも入っておらず、ミニマルなデザインが個人的に高評価です。アルミ合金製のスタンド本体はマットな質感なので、装着するデバイスやデスク上のアイテムにもなじみやすい気がします。
スタンド本体の土台裏面には、すべり止め用のゴムが角部分に4ヶ所ついています。六角レンチを収納できる溝もあり、初めから袋入りのものとは別の1本が入っていました。他のところに六角レンチを保管しなくてよいのは助かるけど、マイナスドライバーを使わないと取り出せないくらいギチギチに詰まってしまうのが残念。
2サイズのクランプは、どちらも樹脂製で少し光沢感があります。スタンド本体のマットな質感との差が気になりましたが、デバイスを設置するとクランプはほとんど隠れてしまうので、実際に使用してみると問題ありませんでした。
デバイスとの接触部分はゴム製なので、安心してデバイスを挟み込むことができます。
シーンに応じた視角度に対応できる可動域
ANGKEY K001のスタンド本体には、関節部(回転軸)が2つあります。土台部分に160°とクランプ支持部分に180°の可動域があるので、利用シーンに応じた視角度に対応できます。土台部分で「高さ」と「奥行き」、クランプ支持部分で「前後の傾き」を調整します。
クランプは無段階で360°回転できるので、デバイスを横向き・縦向きどちらでも使うことができます。
15.6インチのモバイルモニターを縦向きにしたとき、中心にクランプを取り付けていると土台部分に当たってしまいました。サイズの大きいデバイスを縦向きで使用したり回転させたりするときには、土台部分との接触に注意する必要があります。
自立可能なモバイルモニターでも、ディスプレイを垂直には起こせない仕様になっていることがほとんどです。cocopar YC-156Rも、折りたたみ式のスタンドで自立できるものの、ディスプレイは上向きに傾いた角度でしか利用できません。
ANGKEYのK001を使うことで、ディスプレイを垂直にできました。高さが出たおかげで画面を見やすくなり、使い心地が爆上がり。
モニターとスタンドのサイズバランスが絶妙で、同じブラックで合わせたこともあり、セット商品かというくらいフィットしています。
揺れや自重でビクともしない抜群の安定感
ANGKEY K001の本体重量は770gあり、持ってみるとズッシリとした重みを感じます。手前は9mm・奥は15mmと土台の厚みに変化を持たせることで、踏ん張りが効く台形型になっています。耐荷重は1kgとされており、15.6インチのモバイルモニターでも楽々と支えてくれます。
土台とアームが金属製・クランプが樹脂製なので、低重心設計となっており非常に安定感があります。タッチ操作可能なデバイスの利用も想定されており、土台裏面のすべり止めが効いてくれます。
アームは厚み5mm・幅4〜5cmの板状の部材でシッカリとした造りになっていますが、関節部が堅めなのでデバイスの自重で倒れてくることはありません。
デバイスの付け替えや角度調整の頻度が多いと関節部がゆるんでくるかもしれませんが、六角レンチで締め直すことができるようになっています。
幅広いデバイスに対応できる伸縮クランプ
ANGKEY K001は、4.7〜15.6インチのデバイスに対応しています。2つのサイズのクランプが付いており、小さいクランプは11.1〜17.3cm、大きいクランプは15.0〜24.5cmのデバイスをはさみ込むことができます。どちらも厚みは1.5cmまでであれば、取り付けることができます。
伸縮方式はバネ式でシッカリと反発力があるので、ホールド力は心配不要です。K001に取り付けられる最大サイズの15.6インチのモバイルモニターを縦向きで使っていても、まったくズレてくることはありません。
クランプをある程度まで開くと、真ん中の接続部分が平行ではなく少し斜めに傾きながらがスライドするのが気になります。使用上の問題はないと思いますが、デバイスをはさんだままにしておくと、クセがついて閉じづらくなるのではないかと少し心配になります。
15.6インチのVESA非対応モバイルモニターを進化させるガジェット
11インチのMacBook Airのサブディスプレイとして導入したcocopar YC-156Rが快適に使えるようになったので、買って大正解のガジェットでした。
モバイルモニターはVESA非対応の商品も多いので、エルゴトロンなどのモニターアームを使えないことも。15.6インチのサイズともなると、アーム部が細いはさみ込みタイプのモニターアームでは画面位置をキープできるのか不安が残ります。
デスク上の面積は多少減りますが、その点に目をつむることができれば、ANGKEYのK001は15.6インチVESA非対応モバイルモニターを固定モニターとして使うための最適解なのではないでしょうか。
ANGKEYのK001は、Amazonにて3,980円で購入可能。このモニタースタンドを見つけてからしばらく価格をチェックしていましたが、Amazonのセール時期でも安くなることはありませんでした。楽天市場など他のネットショップと比較検討しましたが、Amazon価格が最安値と考えてよさそうです。