私は、大学を卒業した22才のときから投資をしています。
当時、まわりで投資をしている友人はほとんどいなかったので不安もありましたが、今振り返ると「始めてよかった!」と思います。
時間を味方につけられる
若い人が年配の方より、有利なのは「時間」をたくさん持っていることです。時間だけはだれにも平等に与えられているので、この強みを生かすべきです。
投資において重要なのは、「利回り」と「運用期間(=時間)」です。ということは、20代で投資を始めれば、時間を味方につけるというメリットがある訳です。その結果、複利効果を期待できます。
元金から生じた利子を次期の元金に充てることで、より大きな利子が生じること
たとえば、100万円を元金として利率5%で資産運用をした場合の、単利と複利の結果は次のようになります。10年後には、約13万円もの差が生まれているのが分かりますね。ここに、30代・40代ではなく、20代のうちから投資を始めるべき理由があります。
年次 | 1年後 | 2年後 | ・・・ | 10年後 | ・・・ | 30年後 |
単利 | 1,050,000 | 1,100,000 | ・・・ | 1,500,000 | ・・・ | 2,500,000 |
複利 | 1,050,000 | 1,102,500 | ・・・ | 1,628,895 | ・・・ | 4,321,942 |
差額 | 0 | 2,500 | ・・・ | 128,895 | ・・・ | 1,821,942 |
昔は、銀行預金の金利が数%あったので(私はそんな時代を知らないですが…)、貯金しているだけでも自動で資産運用ができていました。しかし、現在の預金金利は限りなく0%に近いので、記帳された利子を見て喜ぶことはほとんど無いと思いますが、投資で数%の利回りを実現できれば、複利効果で資産を増やすことができます。
この記事では、長期投資を念頭に置いています。短期的な取引であれば、運用期間(=時間)の優位性は小さくなってしまいます。
まとまったお金が必要になる機会があまりない
20代、特に前半のあいだは、まとまったお金が必要になる機会があまりないのではないでしょうか。
『平成28年 人口動態統計月報年計(概数)の概況』によると、平成28年の平均初婚年齢は、夫 31.1歳・妻 29.4歳となっています。つまり、男女とも結婚・出産などのイベントに対して、20代のあいだは準備期間と考えられます。
20代で結婚をしていなければ、家を買うことも少ないと思います。
私のまわりにもマイカーを持っている人はいますが、10人中1〜2人くらいです。仕事の都合や、住んでいる場所などで必要性がなければ、カーシェアやレンタカーを利用することもできます。
友人の結婚式や引越しなどで、数万〜数十万のお金が必要になることもあるので、「貯金をゼロにして投資に100%まわせ!」とは言いませんが、貯金と同額かそれ以上くらいは投資に使ってもいいと思います。私は、月に1万円を貯金、3万円を投資にまわしています。
資産運用について早期に勉強できる
若いうちは、「資産運用」とは無縁だと思っていませんか?
実際に投資を始めるまで、私もそのように考えていました。
子どもの学費や、老後のためのお金について考えるのは、30代・40代になってからのイメージがあると思います。しかし、それまで一度も投資の経験がなければ、いざ資産運用をしなければいけないときに、心理的ハードルが高いままではないでしょうか。
どんなことにも共通しますが、人から教えてもらったり、書籍やインターネットで勉強したりするよりも、「自分で経験してみる」ことが一番の学びになります。これは、資産運用にも当てはまります。
20代で投資を経験していると、資産運用について早期に勉強できます。ニュースで報道されている経済のことや、話題になっている投資について、知りたいという気持ちが自然と湧いてくるので、お金について学ぶ良い循環が生まれます。
株や債権、FX、不動産など、投資の方法はいろいろありますが、自分なりに調べてみて一番合いそうなものを選べばよいと思います。リスクとリターンを十分に考慮するようにしましょう。ちなみに、私が初めて利用したのは「投資信託」です。
少額でもいいから、投資を始めてみませんか
投資に使うお金は少額でもいいです。それこそ、3,000円とか5,000円くらいの金額からでも始められるので、飲み会を一回断るだけでも資金は準備できます。毎日、100円を貯金箱に入れても貯められますね。
お金について学ぶためにも、投資を始めてみませんか?