一級建築士の法令集選びの3つのポイント【おすすめ法令集と役立ちアイテム】

どの出版社の法令集がいいのか分からない。

試験に一番向いているものがあれば教えてほしい。

この記事の内容
  • 法令集選びの3つのポイント
  • おすすめの法令集とその特徴【4選】
  • あわせて買うべき役立ちアイテム

答えから言ってしまうと、法令集はどの出版社のものでも構いません。

ただし、チェックするべきポイントが3つあるので、それを満たすものを必ず選びましょう。

法令集とあわせて買うべきアイテムも紹介するので、参考にしてください。

 

※この記事は3分ほどで読めます。3分後には、法令集を選ぶポイントが分かっています。

法令集選びの3つのポイント

さっそくですが、法令集選びの3つのポイントは下記の通りです。

  • ヨコ書き
  • 主要告示を収録
  • セットアップ付属品

順番に説明していきます。

 

ヨコ書き

試験問題はヨコ書きで書かれています。

法規の試験では、問題文と法令集をいったりきたりしながら正答肢を見つけるので、文章の組み方向が異なると文章をスムーズに読みにくいのと、目の疲れを引き起こして集中力の低下を起こしかねません。

必ずヨコ書きの法令集を選ぶようにしましょう。

主要告示を収録

一級建築士試験で出題される告示は限られていますが、全く収録されていないと解ける問題も解けなくなります。

すべての告示をカバーした法令集である必要がありませんが、試験で出題される主要告示が収録されているかは確認してください。

セットアップ付属品

法規の勉強を始める前にまずやらないといけないのが、法令集のセットアップです。

条文の該当ページをすぐに見つけるためのインデックス貼りや、試験によく出るポイントにアンダーラインを引いたりする作業は、独自の方法でやろうとすると間違いなく失敗します。

セットアップ付属品として、インデックスやアンダーライン集がもともと付いていたり、プレゼントしてもらえたりする法令集が試験に適しています。

MEMO

法令集のセットアップをしながら法規の勉強をすすめる『法規のウラ指導』を使う場合でも、インデックスは付いているほうがよいです。

おすすめの法令集とその特徴【3選+番外編】

3つのポイントを満たした法令集で、おすすめできるものは4冊あります。

  • 日建学院|建築基準法関係法令集(オレンジ本)
  • 総合資格学院|建築関係法令集 法令編(緑本)
  • 井上書院|建築関係法令集(黄色本)
  • 井上書院|基本建築関係法令集〔法令編〕(青本)

 

日建学院|建築基準法関係法令集(オレンジ本)

大手資格学校の日建学院でも配られる日建学院のオレンジ本です。

日建学院の一級建築士講義体験レポートvol.01【受講を決めた理由と費用対効果】で書いたように、もともと独学で受験するつもりだったけど資格学校に通うことになった私も、日建学院に通っているのでこの法令集を使っています。

A5サイズの他の法令集に比べて厚みがなくコンパクトなので、机が狭い試験会場にあたっても影響が少なくて済みます。

注意

タテ書き版もあるので、間違えないようにしましょう。

総合資格学院|建築関係法令集 法令編(緑本)

日建学院と双璧をなす総合資格学院の緑本です。

B5サイズで一級建築士の試験会場に持ち込める法令集の中では最大です。

そのおかげで文字が大きくて視認性が高いというメリットがあります。

告示編は別冊となっていますが、建築士試験に必要な告示は収録されています。

注意

A5サイズ版もありますが、そちらを買うなら日建学院のオレンジ本のほうがおすすめです。

井上書院の黄色本

私が二級建築士を独学で受験したときに使っていたのは、井上書院の黄色本です。

オレンジ本と比べると、行間にゆとりがあり、収録告示が充実しているので厚みがありますが、実際に試験で使ったときに何の問題もありませんでした。

もし独学で勉強するならこの法令集を買っていたでしょう。

注意

発売日が年末ギリギリなので、年内にセットアップを終わらせるのは大変だと思います。

番外編:井上書院の青本

こちらは、黄色本と同じ出版社が出している井上書院の青本です。

ページの右側20%に関係法令を記述するためのスペースを取っているので、非常に見やすいレイアウトになっています。

総合資格学院の緑本と同じように、告示編は別冊となっていますが、建築士試験に必要な告示は収録されています。

この法令集にはアンダーライン集が付いていないので、知人から当該年度のアンダーライン集を借りるか、後ほど紹介する『法規のウラ指導』を購入するようにしましょう。

注意

発売日が1月末なので、法規の勉強スタートが遅くなります。

あわせて買うべきアイテム

法令集のセットアップに使う文房具、法規の勉強に役立つ参考書などを紹介します。

  • 法規のウラ指導

これらのアイテムの中に自分に必要なものがあれば早めに購入して、少しでも早く法規の勉強を始められるようにしましょう。

 

法規のウラ指導

『法規のウラ指導』は独学で受験した方からの評判がよい参考書です。

改訂版の出版が止まっていた頃は価格が高騰してプレミア化していました。

おわりに

この記事のポイント
  • 法令集は「ヨコ書き」「主要告示収録」「セットアップ付属品」を満たすものを選ぶ
  • おすすめの法令集はオレンジ本・緑本・黄色本、『法規のウラ指導』を買うなら青本もアリ
  • あわせて買うべきアイテムは早めに手に入れて、少しでも早く法規の勉強を始める

法令集は、一級建築士を受験するための必須アイテムです。

使いにくい法令集を選んでしまうと、それだけで他の受験者より不利になってしまいます。

この記事でおすすめした4冊から選ぶと間違いないので、それぞれの特徴を確認して自分に合いそうなものを選びましょう。(使い比べることはないので、直観で選んでもよいと思います。)