二級建築士に独学で挑むメリットとデメリット【資格学校・通信講座と比較】

現役建築士

二級建築士には独学で合格できます。ただし、独学にはメリットとデメリットの両面があるので注意が必要です。資格学校・通信講座と比較して、当ブログではなぜ独学をおすすめしているのかを明らかにしていきます。
この記事の内容
  • 建築士の試験勉強には「3つの選択肢」がある
  • メリットとデメリットを比較する【独学がおすすめ】
  • 新社会人こそ二級建築士には独学で挑んでほしい

「二級建築士試験に独学で合格するための勉強法」は、筆者が完全独学一発合格した経験をもとにしています。このシリーズでお伝えする勉強法で二級建築士に合格することは、だれにでも再現できます。

※3分ほどで記事は読み終わります。3分後には、二級建築士に独学で挑むメリットとデメリットが分かっているはずです。

建築士の試験勉強には「3つの選択肢」がある

建築士の試験勉強には「3つの選択肢」があります。

  1. 完全独学(教科書や市販の教材のみ)
  2. 通信講座(ユーキャン・最端製図.comなど)
  3. 資格学校(総合資格学院・日建学院・TACなど)

 

それぞれの選択肢について4項目(コスト、信頼度、サポート、自由度)を評価すると、次のようになります。

コ ス ト 信 頼 度 サポート 自 由 度
完全独学
通信講座
資格学校

メリットとデメリットを比較する【独学がおすすめ】

メリットとデメリットを比較すると、完全独学がおすすめです。

コスト

完全独学の場合、他の勉強法の1/10〜1/100にコストが抑えられます。

完全独学
市販の教材を購入するだけでよいので、1万円あれば足ります。(実務経験のみで受験する方は、別途テキスト代が必要になります。)
通信教材
ユーキャンは約10万円、最端製図.comは約9万円(2017年10月時点)
資格学校
日建学院は約104万円、総合資格学院は約90万円、TACは約39万円(2017年10月時点)

 

信頼度

完全独学
自分をどれだけ信じることができるかがポイントになります。
通信教材
建築士の資格に特化していない会社であったり、個人で運営していたりするので、すこし不安が残ります。
資格学校
大手を選べば情報も手に入れやすいので、安心感があります。

この項目は精神的なウェイトが大きいですが、どの選択肢でも、そこの「やり方」を信じ切ることが大切です。

 

サポート

完全独学
サポートしてくれる人がいないので、自分ひとりで勉強することになる。
通信教材
運営者によっては、お問い合わせフォームなどを設けて、アフターケアをしている場合もあります。
資格学校
建築士試験のプロの指導者がいるので、手厚いサポートが受けられます。

膨大な情報量と長年積み上げられてきたノウハウに裏づけられたサポート力は、資格学校の強みです。
完全独学の場合、サポートがないという弱点があります。

 

自由度

完全独学
時間と場所を問わないので、自分のペースで勉強できます。
通信教材
スケジュールを決められている場合もありますが、おおむね自分のペースで勉強できます。
資格学校
時間割にしたがって勉強することになります。また、基本的に通学することになりますが、残業などで授業に遅れてしまうことがあります。

完全独学の場合、「いつでも」「どこでも」勉強できるという強みがあります。

 

新社会人こそ二級建築士には独学で挑んでほしい

次の条件に当てはまる人は、完全独学を選ぶことをおすすめします。

  • あまり貯金がないから、できるだけ安くしたい
  • 遊びに行くためにも、マイペースに勉強したい
  • 将来的に、一級建築士試験の受験も考えている

これらに当てはまるのは、大学や専門学校を卒業したばかりの新社会人です。

働きだしたばかりの新社会人で、数十万円ものおかねをポン!と出すことはむずかしいと思います。
友人や会社の同期と遊びに行きたい気持ちを抑えるのもツライですよね。

一級建築士の資格取得を目標にしているのであれば、二級建築士試験はそのための経験とわりきってみてもよいかと思います。
ひとりで勉強する自信がなくても、1度目の受験は、このシリーズでお伝えする勉強法で挑んでみませんか。

 

どうしても自分ひとりでは勉強できないという方は、独学以外の選択肢(資格学校や通信教材)も検討してもよいと思います。
ただし、「3つの選択肢」のどれを選んでも、自主学習が1番重要であることに変わりはありません。

注意

 独学でなくても、自主学習が1番重要

 

おわりに

独学の最大のメリットは「おかねを節約」できる、デメリットは「サポートがない」ことです。
そのデメリットを克服するために、「二級建築士試験に独学で合格するための勉強法」で、自分ひとりでも勉強できる方法をお伝えしていきます。

あなたも二級建築士試験に独学で合格しましょう!

この記事のまとめ
  • 独学のメリットは、「おかねの節約」「自分のペースで勉強できること」
  • 独学のデメリットは、「サポートがない」
  • 新社会人には、完全独学がおすすめ
  • 独学でなくても、自主学習が1番重要

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