DOLLY
どの学校にもメリット・デメリットがあるので、特徴を理解したうえで学校を選びましょう。
- 一級建築士の製図講座【大手3校の特徴】
- 資格学校を選ぶ3つのポイント
- 学校と講座を選ぶためのYES・NOチャート
令和元年の一級建築士試験(前半組)の合格発表が行われました。
私の結果は、学科試験は合格、製図試験はランクⅢで不合格でした。
2019年(令和元年)の一番の目標に掲げていた「一級建築士試験に合格」を達成することはできませんでしたが、いつまでも落ち込んでいる訳にはいかず、次年度の製図試験に向けてどのように対策していくかを考えました。
その検討材料として、大手3校(総合資格学院・日建学院・TAC)の製図講座の説明をきいてきました。
情報をまとめておくので、あなたが資格学校を選ぶときの参考にしてください。
※この記事は4分ほどで読めます。4分後には、2年目・3年目(角番)の受験生が資格学校を選ぶポイントが分かっています。
一級建築士の製図講座【大手3校の特徴】
一級建築士の講座を全国展開している3つの資格学校(総合資格学院・日建学院・TAC)について、製図講座にしぼって情報をまとめました。
学校
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講座
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費用
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期間
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回数
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時間
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総合資格学院 | 設計製図完全合格対策講座 | 95.15万円 | 約7ヶ月 | 26回 | 223.5時間 |
合格戦略講座+設計製図講座 | 64.9万円 | 約5ヶ月 | 14回 | 131時間 | |
設計製図講座 | 52.8万円 | 約2ヶ月半 | 11回 | 105.5時間 | |
日建学院 | 設計製図パーフェクト本科コース | 66万円 | 約7ヶ月半 | 29回 | 162時間 |
設計製図本科コース | 49.5万円 | 約2ヶ月半 | 14回 | 95時間 | |
TAC | 設計製図本科生 | 22.5万円 | 約2ヶ月 | 10回 | 70時間 |
設計製図本科生プラス (2020年限定) |
26.5万円 | 約2ヶ月半 | 12回 | 85時間 |
総合資格学院
2020年度は、日曜コースが3/15・水曜コースが3/11に始まります。
課題が発表されるまでの約4ヶ月で基礎固めをして、万全の状態で本試験の対策にのぞめるようにします。
2年目・3年目(角番)の受験生がよく選ぶベーシックな講座で、クラスには過年度生しかおらず、レベルの高い講師が配属されます。
受講生10人あたりに1人の専任講師がつき、3グループ(受験生30人・講師3人)で1クラスを構成するようです。(梅田校の場合)
2020年度は、日曜コースが5/31・水曜コースが5/27に始まります。
課題が発表されるまでに3回の「合格戦略講座」を受講して、製図力の底上げをしてから本試験の対策をはじめます。
まずは2年目・3年目(角番)の受験生と講義を受けて、「設計製図講座」からは学科受験組と合流します。
2020年度は、日曜コースが7/26・水曜コースが7/29に始まります。
講義のレベルは製図を初めて受験する人にあわせているので、2年目・3年目(角番)の受験生は注意が必要です。
日建学院
2020年度は、日曜コースが3/1・水曜コースが2/29に始まります。
課題が発表されるまでの約4ヶ月半で基礎固めをして、本試験の対策にスムーズに移行できるようにします。
2年目・3年目(角番)の受験生がよく選ぶベーシックな講座で、クラスには過年度生しかいません。
過年度生を教えるために、各校に特別講師が配属されます。
2020年度は、日曜コースが7/26・水曜コースが7/29に始まります。
講義のレベルは製図を初めて受験する人にあわせているので、2年目・3年目(角番)の受験生は注意が必要です。
TAC
2020年度は、土曜コースが7/18・日曜コースが7/19・水曜コースが7/22に始まります。
課題の概要説明をする「今年度課題対策講座」と「作図練習」の各1回を終えたあとに、基本的な課題に取り組む全4回の「前半講義」、応用的・発展的な内容の課題に取り組む全4回の「後半講義」を受講するカリキュラムになります。
講義のレベルは製図を初めて受験する人にあわせているので、2年目・3年目(角番)の受験生は注意が必要です。
前述の「設計製図本科生」のカリキュラムに、全2回の「直前講義」をプラスしたものになります。
資格学校を選ぶ3つのポイント
営業マンは、実績をアピールするために合格率や合格者数などの数字をつかって、セールストークをしてきます。
しかし、数字にまどわされて、学校や講座を選んでしまってはいけません。
資格学校を選ぶ3つのポイントをおさえて、自分に合った試験対策ができるようにしましょう。
- 費用で選ぶ
- 講師で選ぶ
- カリキュラムで選ぶ
費用で選ぶ
資格学校に通うためには、20〜100万円近くのお金が必要です。
決して安くない金額なので、生活への影響も考慮しなければいけません。
とにかく費用を抑えるのが一番であれば、TACの一択となります。
講師で選ぶ
先ほど、合格率などの数字にまどわされてはいけないと書きましたが、講師に注目する場合は例外です。
受講生の合格率が高いクラスの講師は、一級建築士の製図試験対策の指導に長けていると言えます。
先輩や知人などから好評の講師がいれば、実績を担当営業マンにたずねてみましょう。
その講師のクラスに入れてもらうことを条件に、契約をすることも可能です。
カリキュラムで選ぶ
高額な受講料が払えるなら、対策期間の長い講座を選ぶことをおすすめします。
総合資格学院と日建学院は長期コースを用意しており、2年目・3年目(角番)の過年度生だけでクラスが編成されます。
指導力に長けた講師が配属され、講義のレベルも製図試験の経験者にあわせた内容なので、学校の課題に取り組むだけでも実力アップを期待できます。
カリキュラムの内容は教室によって差はありませんが、講師やクラスのレベルは地域差があります。
都市部(東京・名古屋・大阪など)の受験者数が多い地域ほど、レベルが高いと言われています。
学校と講座を選ぶためのYES・NOチャート
どのポイントを重視するかによって、おすすめの講座は変わります。
大手3校の一級建築士製図講座の特徴を調べて、私がおすすめするのは下記の講座です。
- 総合資格学院 設計製図完全合格対策講座
- 日建学院 設計製図パーフェクト本科コース
- TAC 設計製図本科生(2020年度は、設計製図本科生プラス)
- 目当ての講師が在籍する学校の担当講座
「なぜおすすめなのか?」は別の記事にまとめます。
ここでは、どの学校と講座が合っているかを診断するための、簡単なテストを用意しました。
YES・NOチャートなので、1分もあれば答えを知ることができます。