一級建築士の勉強方法【学科Ⅴ・施工】独学のコツ・試験の攻略ポイント

DOLLY

一級建築士の学科試験対策における、施工の勉強方法をまとめています。

この記事の内容

  • ヴィジュアルで覚える
  • 大から小へと理解を深める
  • 出題の傾向を知っておく
  • 管理・契約などは後回し
  • 具体的な問題集の進め方


ヴィジュアルで覚える

日頃の仕事では設計業務をしていて、現場に足を運ぶことがあまりない方も少なくありません。

現場経験が無い場合、各部工事における専門用語やディテール(納まり)を文章で説明されても、全くイメージが湧かず、何をどう理解すればよいのか分からなかったりします。

一級建築士試験における施工の難しさは、建築物を建てるための実務的な知識や技術を、机上の学習だけで理解するところにあります。

実際に建築現場を訪ねて、納まりや施工方法を自分の目で見てみるのが理想です。
それができないのであれば、イラストが豊富な参考書を買うことをおすすめします。

鉄筋コンクリート造と鉄骨造については、「建築知識」で特集されている号があり、実務でも役立つので持っていて損はしません。(鉄筋コンクリート造の特集には、DVDも付いています。)

実際の現場でもイラストでもいいので、文章だけでなくヴィジュアルを使って施工の勉強をすると、理解が深まり効率的な学習になります。

大から小へと理解を深める

施工の学習のポイントは、大きいものから小さいものへと順番に理解を深めていくことです。
「工事全体の流れ→個々の工事の流れ→各工事のディテール→部材の名前や納まりの種類などの専門用語」というように、ひとつずつ解像度を上げていくようなイメージを持ってください。

「ヴィジュアルで覚える」のところでも書いたように、現場経験が無い場合、専門用語やディテール(納まり)をすぐに理解するのは難しいです。

一級建築士の試験で問われる施工の知識は、分野ごとに入れ子構造になっているので、大項目から小項目へと順番に学習していくことで知識を整理しながら理解することができます。

はじめから専門用語などの細かい内容に手をつけると、なかなか覚えることができない焦りから苦手意識を持ってしまうこともあるので、全体像から学ぶことを意識してください。

出題の傾向を知っておく


出題分野 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018
施工計画他 1 1 1 1 1 1 1 1 1
工事監理 3 3 3 3 3 3 3 3 3
現場監理 1 1 1 1 1 1 1 1 1
材料管理 2 1 1   1 1 1    
申請・届出 2 1 2 2 1 2 1 1 1
各部工事 20 20 20 20 20 20 20 20 20
墨出し・測量 2 1 1 2   1 1    
地盤調査 1   1 1 1 1 1 1 1
仮設工事 1 1 1 1 1 1 1 1 1
土工事・山留め工事 4 3 4 4 5 4 4 5 4
基礎工事 1 5 2 1 2 3 2 3 2
鉄筋工事 2 1 2 2 1 2 1 1 1
型枠工事 2 1 2 2 1 2 1 1 1
コンクリート工事 2 1 2 2 1 2 1 1 1
鉄骨工事   2 1     1 1 1 1
PCコンクリート工事 2 1 3 4 3 1 3 3 4
防水工事 1 1 1 1 1 1 1 1 1
タイル工事 2 2 2 2 2 2 2 2 2
木工事 2 2 2 2 2 2 2 2 2
左官工事 2 2 2 2 2 2 2 2 2
ガラス工事 2 2 2 2 2 2 2 2 2
内装・外装・塗装工事 2 2 2 2 2 2 2 2 2
設備工事 2 2 2 2 2 2 2 2 2
用語 2 2 2 2 2 2 2 2 2
各種工事 2 2 2 2 2 2 2 2 2
改修工事 2 1 2 2 1 2 1 1 1
その他 1 1 1 1 1 1 1 1 1
見積・積算                  
請負契約 1 1 1 1 1 1 1 1 1
融合問題                  


管理・契約は後回し

(準備中)

具体的な問題集の進め方

一級建築士の勉強をするときには、全科目共通で次のルールを守ってください。

テキストや問題集をキレイに使わない

教材に書き込みをするのが嫌で、わざわざノートを取る方もいますが、はっきり言って時間の無駄です。

問題文に書き込みをしてしまうと、次に問題を解くときにヒントになってしまうのでダメですが、解説やテキストにはどんどん書き込んでください。


5〜7年分の過去問がまとめられている問題集を、最低3周、できれば全問3回正解するまで繰りかえし解いてください。