中村好文 小さな家の物語|里山の風景に溶けこむ上総の家Ⅱで紡がれる「ひとつ屋根の下」のおはなし

DOLLY

住宅建築家の中村好文さんの著書『小さな家の物語』を読みました。
この記事の内容
  • 中村好文『小さな家の物語』の紹介
  • 「小さな家」の設計術

本書では、住宅建築家の中村好文さんが設計した「上総かずさの家Ⅱ」の物語を読むことができます。

この家が完成した1992年は、奇しくも私が生まれた年と重なるので、表紙に写る「1992」の数字に目を奪われて本書を手に取りました。

着工直前に工事が中止しそうになったり、住人がこの家を手放さなければいけなくなったりと、幾度の波乱があった「上総の家Ⅱ」

さまざまな出来事を乗り越えたのちに、現在では中村好文さんとその友人3名でシェアしています。

70㎡ほどの小さな家を舞台に紡がれてきた物語を味わうことができる1冊です。

 

※この記事は3分ほどで読めます。3分後には、本書に興味が湧いているはずです。

Amazon Primeがお得

本を注文する場合、送料無料&最短翌日配達のAmazon Primeがお得です。
学生の方は、さらに会費半額&6ヶ月無料のPrime Studentをどうぞ。

中村好文『小さな家の物語』の紹介

住宅建築家・中村好文さんの『小さな家の物語』は、2019年7月に初版が発刊されました。

  • 第1章・・・家・案内 心地いい居場所はどこ?
  • 第2章・・・工夫と知恵が生きる 「小さな家」の設計術
  • 第3章・・・小さな家の愉しみ 四季の「レストランごっこ」
  • 第4章・・・座談会 「上総の家Ⅱ」の生い立ち

 

第1章では、写真を中心に「上総かずさの家Ⅱ」が紹介されます。(となりの「上総の家Ⅰ」が写っているものもあります。)

この家にただよう空気感や里山の風景を味わうことができ、初めて「上総の家Ⅱ」を知った人でも魅力を感じるはずです。

 

つづく第2章では、設計の工夫やディテールなどが書かれています。

建築設計の仕事にたずさわる人にとっては勉強にもなり、楽しく読み進めることができます。

 

第3章では、料理家・細川亜衣さんが手腕を振るった「レストランごっこ」の様子が記されています。

地の食材で作った美味しそうな料理を囲んで語らっている様子が、「場をたのしむ」ことの本質を教えてくれているような気がします。

 

第4章には、中村好文さん・佐久間年春さん・山口美登利さん(3名の共同所有者)と、美登利さんの夫の山口信博さんの4名による座談会が収録されています。

良い意味で「ゆるい関係」の友人といった感じが、読んでいてうらやましくなってきます。

「小さな家」の設計術

建築の設計をしている身からすると、本書で特に興味を惹かれるのは「設計術」を紹介している第2章です。

配置計画や平面プランに始まり、インテリアの家具にいたるまで、13のトピックに関する設計の工夫が記されています。

その中でも、「鉄骨階段」「竹簾フェンス」「斜め壁に設けた引き込み戸」のディテールは見ものです。

目を引くような特徴がある訳ではなく、自然とそこにたたずんでいる様子が、まさしく中村好文さんの設計した家だと物語っています。

おわりに

住宅建築を専門に仕事をしていきたいと考えている方は、一度読んでみてください。

住宅を設計するにあたって大切にすべきことを教えてもらえるはずです。

 

今すぐ注文する

Amazon Primeがお得

本を注文する場合、送料無料&最短翌日配達のAmazon Primeがお得です。
学生の方は、さらに会費半額&6ヶ月無料のPrime Studentをどうぞ。